整形外科
運動器を構成するすべての組織、つまり骨、軟骨、筋、靭帯、神経などの疾病、外傷の診療を行う専門領域です。
わかりやすくいえば、腰痛、肩痛、膝痛などの慢性疾患や、骨折、捻挫、創傷などの外傷性疾患などを対象とします。
当院では、問診、および診察による理学的所見と、X線検査、超音波検査、MRI検査、骨密度検査などの画像所見をもとに診断し、薬物療法、リハビリテーション、装具療法などを組み合わせて適切な治療を選択いたします。
手外科、皮下腫瘍切除などの小手術も施行しております。腰椎麻酔や全身麻酔が必要となる手術などは、専門の病院に紹介しています。
X線検査
放射線(X線)を利用して、骨や関節などの構造を画像化する検査で、簡便かつ迅速に画像を提供できるので疾患の初期診断において欠かすことができません。 一般撮影での放射線量はごく微量であり、人体に何らかの影響を与えるものではありません。 ただし、胎児に影響を及ぼす可能性が否定できませんので、妊娠中や妊娠の可能性のある方は事前にお申し出下さい。
骨密度検査(DEXA法)
骨密度検査は骨粗鬆症の精密検査や、骨粗鬆症の治療効果の経過観察、また骨折の危険性予測に有用です。 当院では、DEXA(dual-energy X-ray absorptiometry)法を用いています。 現時点では腰椎のDEXA法が最も信頼の高い骨量測定法であり、骨粗鬆症診断基準(2011年版)でもDEXA法を用いて計測することが推奨されています。 誤差が少なく、測定時間が短く、放射線の被曝量も少ないという利点があります。 検査方法は、足の付け根の骨(股関節)と腰の骨(腰椎)の撮影をするだけの簡単なもので5分程度で終わります。
エコー(超音波検査)
超音波検査の特徴として、手軽に比較的短時間で検査を行えます。 放射線を用いないため体への侵襲も少なく、リアルタイム画像が得られるため、多くの臓器を調べることができる検査です。 X線検査では確認できない靱帯や腱などの軟部組織も観察することができ、整形外科領域でも検査、処置に幅広く用いられるようになり、当院でも2010年より積極的に診療に用いています。
MRI装置
当院では、最新のオープン型MRI装置を導入しています。従来型(トンネル型)MRIと比べ、開放性に優れたオープン型MRIは、閉塞感からくる患者様の苦痛を大幅に軽減することが可能です。 MRI特有の検査時の騒音も小さくなっています。 X線は使用しないので、被爆の心配はありません。 手術などで体内に金属が入っている場合、MRI検査を受けられないことがあります。